2014年9月17日、ジョサイア・ヴォレンゲ・バイニマラマ(Josaia Voreqe Bainimarama)が率いる軍事政権下で実施された、フィジー共和国の総選挙。定数50、一院制。国軍司令官であったバイニマラマは、06年の総選挙後、行政権の奪取と非常事態宣言を施行し、同年12月に無血クーデターを起こした。07年1月には暫定首相に就任して暫定内閣を発足させたが、国際社会の反発が強く、民政移管に向けた総選挙を09年3月までに実施することを公約した。その後、準備期間が足りないなどの理由で14年まで延期したが、高まる国際社会の圧力のもと、13年3月に政府が新憲法草案を公表。国民からの意見を公募した後、9月に新憲法を公布して総選挙の準備を整えた。バイニマラマ首相は14年3月に国軍司令官を辞任し、民間人として出馬を表明した。投開票の結果、同首相が率いるフィジーファースト(フィジー第一党)が6割近い得票率で圧勝し、過半数の議席を獲得。バイニマラマ首相は再任され、06年のクーデター以来8年ぶりの民政が実現した。