南米諸国の地域統合体。欧州連合(EU)をモデルとしている。2004年12月にペルーのクスコで開かれた南米諸国首脳会議において南米諸国共同体(CNS)を創立することが決定された。これを受けて、08年5月にブラジルの首都ブラジリアで開かれた第3回ラテンアメリカ首脳会議において設立条約が調印され、南米諸国連合(UNASUR)という名称で成立した。公正な社会の形成を目的とし、政治、社会、文化、経済、金融、環境、インフラストラクチャーなど広範な分野での統合を目指す。常設事務局はエクアドルのキト、南米議会はボリビアのコチャバンバ、南部銀行(Banco del Sur スペイン)はベネズエラのカラカスに置かれる。加盟国はEUに加盟している仏領ギアナを除くすべての南米諸国(計12カ国)。