ラテンアメリカ諸国とカリブ海諸国の地域共同体。2010年2月にメキシコで開催されたラテンアメリカ・カリブ海統合サミットにおいて発足が決定され、11年2月にベネズエラのカラカスにおけるラテンアメリカ・カリブ海首脳会議(第1回CELACサミット)で正式に発足した。目的は連帯、協力、相互補完、政治的団結を基盤として地域統合の深化を図ることにある。米州機構(OAS)がアメリカ主導であるという批判が強いのに対し、CELACはアメリカとカナダを除外し、ラテンアメリカとカリブ海諸国(計33カ国)だけの地域機構として形成された。しかし、域内にはアメリカと自由貿易協定を結ぶ国も多く、いかにして多様な諸国の結束を実現するかが課題になる。第2回サミットは12年にチリで開かれる。13年はキューバ、14年はコスタリカの予定。