ロシア政治の立法機関。二院制を採用。連邦会議(または連邦院)と呼ばれる上院と、国家会議(または国家院)と呼ばれる下院から構成される。上院は、89の連邦構成主体の行政府および立法府が専従で活動する議員各1人を選出し、合計178。下院の国家会議は小選挙区制225、比例代表制225で、計450。現下院では、「統一ロシア」「ロシア連邦共産党」「ロシア自由民主党」「公正ロシア」が圧倒的多数、中でもプーチン大統領与党の「統一ロシア」は3分の2以上の315議席を占め、共産党を除く与党の3党を合計すると、393議席(87%)を支配していた。だが、2011年2月の下院選挙で大敗し、議席数を77も減らし、過半数を辛うじて越える238議席になった(→「ロシア下院選挙(2011年)」)。07年12月2日の下院選挙では、プーチン大統領は「統一ロシア」の比例代表名簿第1位で立候補した。アンドレイ・ルゴボイも、ロシア自由民主党(ジリノフスキー党首)の名簿第2位で立候補し、当選した。ルゴボイは、リトビネンコ殺害事件で、イギリスがロシア政府に身柄引き渡しを求めている人物。上院議長はワレンチナ・マトビエンコ。下院議長は、ボリス・グルイズロフ。