日本語訳は「シベリアの力」。東シベリアから極東・東アジアへと供給される天然ガス・パイプライン計画の通称。2012年12月、プーチン・ロシア大統領が命名した。中ロ共同の事業とされ、事業総額は550億~700億ドルと見込まれている。当初は、日本や韓国での需要を見込んで、東シベリアのコビクタおよびチャヤンダのガス田からハバロフスクやウラジオストクを経て日本海沿岸まで敷設するラインも計画されていた。しかし、14年5月のプーチン大統領の訪中時に契約された大規模ガス供給契約にあわせて、事実上、ハバロフスク手前のブラゴベシェンスクから中国に供給先が限定されることとなった。(→「ロシアと中国(2010年代)」)