2014年10月に行われた任期満了に伴う総選挙。投開票の結果、連立与党3党(「統一」「緑と農民連合」「VL-TB/LNNK」)が定数100議席中過半数を獲得、同年11月に与党3党による第二期ストラウユマ政権が発足した。首相のライムドータ・ストラウユマ(64)は、ラトビア初の女性首相。同年起きたウクライナ危機に対し、激しくロシアを非難するなどして支持を集めた。前任のバルディス・ドンブロウスキス首相は、13年11月に54人の死者を出した、首都リガのスーパーマーケット崩壊事故の責任を取る形で辞任。翌14年1月22日、国会に議席を持つ5党のうち、親ロ政党「調和センター」を除く4党(後に2党が合併)の連立政権が成立し、ストラウユマ首相が就任した。一方、15年6月には、与党「緑と農民連合」所属のライモンツ・ペーヨニス国防相が国会で大統領に選出された。大統領は名誉職的な面もあるが、外交のほか、国会解散の発議権などを持っている。しかし、総選挙の第1党は「調和」に奪われ、やがて連立与党間の内輪もめが表面化。指導力を失ったストラウユマ首相は、15年12月に自らの辞任と内閣総辞職を表明した。