1978年3月に採択された国連安保理決議425に基づき、レバノンに展開している多国籍の平和監視軍。その大きな役割は、レバノン政府の統治体制の安定化である。組織は、国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)と国連休戦監視機構(UNTSO)の一部の監視員からなり、2006年のイスラエル・ヒズボラ紛争後は1万3000人に増員されている(国連安保理決議1701による)。現在、ヒズボラ・イスラエル間には、UNIFILの兵員とレバノン軍が展開し、兵力引き離しがなされている。しかし、ヒズボラはこの間に、武器、弾薬を補充しているとの分析もある。また、UNIFILの車両が爆破される事件も起きており、平和監視での犠牲者が出ている。