1990年代のアンゴラへの武器の不法輸出など、フランスの政軍財界とアフリカ諸国政府との不透明な癒着関係を皮肉った言葉。フランスはアフリカ諸国の半数近くを占めるフランス語圏諸国に絶大な影響力を有してきた。ガボン、コートジボワール、セネガルなど親仏6カ国に防衛協力協定により基地を有し、派兵を繰り返す一方、73年以来、フランス・アフリカ諸国首脳会議を定期的に実施してきた。しかし90年代に入り、旧植民地諸国との特殊な関係を見直しはじめ、駐留仏軍の削減を進めてきた。また省庁改革を通じ、旧植民地諸国との関係を他の途上国並みにする動きが進められ、サルコジ政権下ではその方向が一層顕著になった。テロ対策としてサヘル地域援助も重視している。