2005年7月、イギリスのグレンイーグルズで開催された主要先進国首脳会議(G8サミット)では、アフリカの貧困問題が大きく取り上げられた。同会議では対アフリカ援助を2010年までに250億ドル増額、04年比で倍増することに合意。またアフリカ14カ国を含む18カ国の重債務国の、国際通貨基金(IMF)や世界銀行などに対する債務約400億ドルを100%帳消しするという合意を確認。いずれも05年9月に中間見直しが行われた国連のミレニアム開発目標(MDGs)で設定されている「1日1ドル以下で生活する人々を2015年までに世界全体で半減する」という目標を意識したものである。他方、原油価格急騰を受け、ナイジェリアやアルジェリアなどの産油国は公的債務を前倒しで完済した。