ジョージア(旧称グルジア。→「グルジア呼称問題」)内務省は、2007年8月6日夜、戦闘機2機がロシアからジョージア領空に入り、南オセチア近くのジョージア支配区域に爆弾を投下したと発表。同月21日にもロシア空軍による領空侵犯があったと抗議したが、ロシア側はこれらを否定。同国を含め複数の国際調査団が編成され、爆弾投下の真偽について検討したが、実態は不明なままとなっている。同類のロシアによる領空侵犯・空爆疑惑は、02年、越境するチェチェン独立派勢力の掃討を目的に発生している。いずれもジョージアとロシアの関係悪化の一端を示す事態であり、ジョージアの立場を支持するアメリカを巻き込んで、国際問題化した。