戦後の教育改革により実施された学校制度。6・3・3制、6・3・3・4制ともいう。戦前の制度は複線型学校体系ないし分岐型学校体系といわれ、小学校に続く学校は複雑に分岐しており、性別や学校種別により上級学校への進学が制限されていた。戦後は小学校から大学院までが単線的に連なる単線型学校体系になり、卒業した学校の種別にかかわりなく誰でも上級学校に進学できることになった。しかし最近は、行き過ぎた平等主義・画一主義が個性・能力に応じた教育を妨げているとして、中高一貫教育校の設置、小中一貫教育の促進、小中学校段階における学校選択制の導入、それと連動する習熟度別学習の普及など、歴史に逆行する複線化への改革が進んでいる。