交際相手から受ける暴力。具体的には、殴るなどの身体的暴力、言葉で傷つけたり携帯電話をチェックするなどの精神的暴力や、性的行為を強いたり避妊に協力しないなどの性的暴力、金銭を要求する経済的暴力などがある。DV防止法ではデートDVは対象外となっているが、2014年の「男女間における暴力に関する調査」(内閣府)では、10~20代で交際相手から「身体的暴行」「心理的攻撃」「経済的圧迫「性的強要」のいずれかの経験があった人が女性19.1%、男性10.6%と軽視できない割合である。東京都の調査(13年、生活文化局)では、18~29歳のデートDVの認知度は65.2%(女性72.4%、男性58.2%)で、言葉もその内容も知っていた。被害経験は37.4%(女性42.4%、男性31.3%)、加害経験は29.0%(女性35.4%、男性21.2%)といずれも高かった。暴力根絶への取り組みの一環として、地方自治体では市民グループによる高校への出前授業なども含め、中高生を対象としたDV予防授業を実施するところが増えている。大学生によるDV阻止のDVD作成など、各地で多くの取り組みが行われるようになった。