医療機関が提供する保険診療に対する報酬の支払方式。日本では、個々の診療行為や医薬品ごとに定められた公定価格(点数表示)を基に、診療実績に応じて計算される点数単価出来高払方式が基本で、原則2年に1回報酬単価が改定されている。出来高払いは積極的な診療を導くメリットを持つ半面、過剰な診療、検査、投薬を招きやすい。医療の供給が不足する時代には有効であったが、疾病構造が変化して生活習慣病が中心になる時代には問題も大きい。そのため入院医療では基礎的な診療や検査や投薬をまとめて定額で支払う方法(定額制)も取り入れられるようになり、また診断分類ごとに一定額を支払うDPCの導入も進められている。