年金や医療なども含む広い概念として用いられることもあるが、日本では、社会保障の一部門で、障害者や児童や高齢者など特別に援助を必要とする人々に対する支援策を指すのが一般的である。かつては、十分な所得のない者や身寄りのない者など特別な事情にある人を対象とする施策であったが、ノーマライゼーション(→「社会保障」)の考え方が認められるようになり、社会福祉の理念も変化し、所得や家族の事情に関係なく、自立した生活を妨げる事情がある人はだれでも、社会生活上の障害を取り除くための援助が受けられるべきだと考えられるようになった。