だれもが、どのような生活困難に直面しても、最低生活が確保され(最低生活の保障)、安定した生活が維持でき(生活の安定)、そうすることで通常の社会生活を享受できるようにする(インテグレーション integration、ノーマライゼーション normalization)ことを目的とする国の制度。具体的には社会保険、社会手当/社会サービス、公的扶助などの制度が含まれる。この目的を達成するための給付・サービス部門には、(1)失業や病気による所得の中断、老齢・退職や障害や死亡による所得の喪失などに対して生活費を保障する所得保障、(2)病気や傷害や出産などの特別な出費に備えかつ病気の予防やリハビリテーションサービスを提供する医療保障、(3)病気や障害などのために生活維持に特別の援助を必要とする高齢者や障害者、児童のための社会福祉サービスの保障がある。