どのような障害を持つ人も安心して暮らせる障壁(バリア)のない状態のこと。住環境など物理的なバリアだけでなく、免許取得を制限する欠格条項など社会制度化されたバリアや偏見のように人々の意識に潜むバリアも含めて意味することが多い。2000年には、鉄道、バス、航空などの公共交通業者に対して、エレベーターやエスカレーターの設置や床を低くしたバスの導入などを義務づける交通バリアフリー法が、04年には、障害者や高齢者が公共性のある建物を円滑に利用できるよう整備促進するためのハートビル法が施行され、06年12月には両者を統合し、特定道路や特定公園のバリアフリー化の規定を追加したバリアフリー新法(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)が施行されている。バリアフリー化を目指した福祉のまちづくり条例も各地で取り入れられている。