社会環境にうまく適応できなくて問題を抱えている個人や家族に対して、個別に働きかけることによって対象者(クライアント)が主体的に生活できるよう支援する社会福祉の専門援助技術をケースワークといい、それを実践する専門家をケースワーカーという。生活保護の申請者に対して面接に応じ保護の要否を調査し、家庭訪問を行って福祉サービスに結びつけたり、就労支援をするなどして自立を支援する自治体の担当者がその例である。近年、生活保護受給者が増加し、生活保護担当のケースワーカーの不足が問題となっている。社会福祉の専門技術としては、個人や家族を単位に個別処遇を行うケースワークの他に、グループワークとコミュニティー・オーガニゼーションがあり、これらを包括的に捉える概念がソーシャルワークで、これを実践する社会福祉の専門家がソーシャルワーカーである。