認知症の人と家族、地域住民、専門職等の誰もが参加でき、集う場のこと。「認知症の人と家族の会」や地域住民の集う場から発展したもの、高齢者施設併設のものなどさまざまである。開催頻度も月1回程度や毎日などさまざま。基本的には、有料で茶菓を提供し、参加者はお茶を飲みながら話し合う。時に食事を出したり、認知症の人が接客役になったり、専門職が介護などの相談に乗ったりする。ここでは、デイサービスなどと異なり、介護する側、される側の関係ではなく、誰もが一人の人として参加し、認知症の人もできる範囲で役割を果たす。運営主体は、NPO法人、「家族の会」、社会福祉法人など多様。課題としては、運営資金、人材の確保と育成、運営の手引きの作成などがある。厚生労働省は、2015年1月に発表した「認知症施策推進総合戦略」(新オレンジプラン)で、認知症カフェの普及で目標を新設するなど介護者への支援策を盛り込んだ。