当選者数を、10の選挙区で増やすとともに別の選挙区で10減らすことによって、1票の格差を軽減する措置。「2合区」とは、人口が少ない複数の選挙区を1つの選挙区にまとめる措置を2つ講じること。2016年の参院選は、10増10減2合区で実施された。選挙に先立ち、最高裁大法廷は、参院選の1票の格差につき、最大4.77倍を違憲状態としたうえで、定数調整だけで格差を解消することは困難とし、選挙区を都道府県単位とすること自体の見直しを求めていた(14年11月26日判決)。合区を含めたこの度の定数調整は評価が分かれるが、先の参院選でも、国勢調査の速報値では最大3.075倍の格差があり、格差の解消にはほど遠い。他方で、合区の有権者からは、投票の機会を奪うものだとの不満も出ている。