非政府組織。国連と「国家でない民間団体」との協力関係を明文化した国連憲章第71条で使われている用語。国連の経済社会理事会との協議資格に関する取り決めが定められた1968年以降、一般化した。このような経緯から、開発・人権・環境・平和などの地球的規模の諸問題に取り組む民間非営利組織では、NPOよりNGOの方がよく用いられる。両者とも「非政府」かつ「非営利」である点では同じ。日本でNGOという言葉がマスコミで紹介されるようになったのは80年代に入ってから。95年の阪神・淡路大震災までは、NGOの方が民間非営利活動団体を指す用語としては一般的であった。現在では、NPOは地域社会で福祉やまちづくり活動などを行う団体、NGOは開発協力など国際的な活動を行う団体という意味で使われる傾向にある。