国際自然保護連合(IUCN)が1980年に発表した「世界保全戦略」で初めて提唱され、その後「環境と開発に関する世界委員会」(ブルントラント委員会)が87年に発表した報告書の中で中心概念として提唱、世界的に広まった。ブルントラント報告では「将来の世代のニーズを満たす能力を損なうことなく現在の世代のニーズを満たすような開発」と定義。環境保全と長期的発展を、相互対立ではなく相互補完的な関係にあること、その観点から政策立案と意思決定すべきことを強調。南北間で生じる環境と開発に関する対立を超える思想的枠組みとして、地球サミットの規範となった。