乾燥、半乾燥地域における気候の変化や人間活動による土地の劣化。2006年6月の国連環境計画による「地球砂漠概況」報告書では、地球の表面積の約4分の1にあたる約3370万km2が砂漠と化しており、そこに5億人以上の人々が生活している。砂漠化の原因には、干ばつなどの自然的な原因、過度の家畜放牧や耕作、薪炭材の過剰な採取、不適切な灌漑(かんがい)による農地への塩分集積などがある。国際的には砂漠化対処条約が1994年に採択され、96年12月に発効。砂漠化の影響を受ける国が緑化や灌漑事業などの長期的行動計画を策定し、先進国がその実施に当たって資金や技術を援助することとされているが、資金の確保が最大の課題。