大気汚染と呼吸器疾患との関係を調べるため、環境省が2005年度から幹線道路住民を対象に実施している大規模疫学調査。SORAは“呼吸器疾患と自動車排ガスの研究”の略。その一環として、関東・中京・関西の三大都市圏の幼児約10万人を対象に、06年夏から10年度までの症例対照調査が継続中。1歳6カ月~3歳までに、新たにぜんそく症状が認められた幼児を「症例」、認められなかった幼児を「対照」として、自動車排ガスのばく露実態とぜんそくの発症との関連を評価する。自動車排ガスによる大気汚染物質のばく露評価については、大気汚染物質の測定結果からモデルを用いて、調査対象者ごとに個人ばく露量を算出する。