自動車から排出される大気汚染物質の削減対策のための規制。大気汚染防止法や自動車NOX・PM法、都道府県条例などで規制される。日本では1966年から自動車の排出ガス規制を開始し、年々強化している。ガソリン車については、2000年、01年、02年規制(新短期規制)としてCO、HC、NOXの排出基準の強化、車載式故障診断(OBD)システムの装備義務付けなどを実施した。ディーゼル車については02年、03年、04年規制(新短期規制)でNOX、PMなどの規制強化を進めている。05年にはガソリン車、ディーゼル車とも排出ガス試験法を見直し、世界一厳しい排出基準(新長期規制)で排出低減を図ることとした。06年にはオフロード法(特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律)が施行され、未規制だった公道を走行しないオフロード自動車からの排ガスにも、一般の自動車と同様の規制がかかった。また、総重量3.5t超のトラックやバスには、重量別に目標値を定めて燃費の改善を義務付けた。