浮遊粒子状物質(SPM)の一種で、ディーゼル排気に含まれる黒いすす状の物質。都市型ぜんそくや肺がんの原因物質とされ、アレルギー症状の増幅作用も指摘される。DEPの発がんリスクを初めて数値化した環境省の報告書によると、東京、大阪などの都市部で一般的なSPM濃度である1m3当たり1~3μg(マイクログラム=100万分の1g)を当てはめると、住民が生涯で肺がんにかかる確率が最大1000分の1~3上がる。さらにSPM濃度が同20μg以上になる幹線道路沿いでは、肺がんにかかる人は最大で1000人につき20人増え、1.4倍になる。