サンゴが白くなる原因不明の病気。自然には回復せず、やがてサンゴの群体すべてが死滅する。サンゴと共生する褐虫藻が脱落して白くなる「白化現象」とは別の現象。1999年にオーストラリアの研究所が命名したが、それ以前からカリブ海での発生が報告されていた。沖縄・慶良間海域では2004年に爆発的に増え、白くなった病変部が月平均約20cm拡大し、最大約70cm広がった例もある。石西礁湖などでも大きな脅威になっている。諸説ある原因を説明するものとして海水温の上昇で増えるという研究があり、地球温暖化による被害拡大も懸念される。沖縄県の環境保護団体「慶良間海域保全連合会」の実験では、病変部を取り除くと拡大を食い止めることができることがわかった。