1972年の第17回ユネスコ総会で採択された世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約(75年発効)に基づき、世界遺産委員会によって審査・登録される、景観や科学的に特徴がある地域。条約は、人類にとって普遍的な価値を有する世界の文化遺産、自然遺産を各国が協力して守っていくことを目的とし、自然遺産、文化遺産、複合遺産がある。2007年7月現在、世界遺産リスト登録件数は851件(文化遺産660件、自然遺産166件、複合遺産25件)。07年6月の第31回世界遺産委員会で、石見銀山遺跡とその文化的景観(島根県)が世界文化遺産に登録され、日本の登録件数は14(自然遺産3、文化遺産11)となった。自然遺産には、93年12月に登録された屋久島(鹿児島県)、白神山地(青森県、秋田県)、05年7月に登録された北海道斜里町と羅臼町にまたがる知床半島の一部と周辺海域(7万1000ha)がある。