湖沼の水質保全を目的として、1984年に成立した法律。湖沼水質保全基本方針を定めて、保全計画の策定や、水質汚濁の原因物質を排出する施設の規制などを行う。2006年4月施行の改正法では、流域から湖沼に流入する水質汚濁負荷を減らす対策などが盛り込まれた。(1)農地・市街地からの流出水対策が必要な地域を新たに流出水対策地区に指定し、計画を策定して対策措置を進める、(2)新増設の工場と事業所にのみ実施していた負荷量規制を、既設事業所にも拡大する、(3)ヨシ原などを湖辺環境保護地区に指定し、植物採取についての届出を義務付ける、(4)湖沼水質保全計画策定時に、必要な場合は住民の意見を聴く、などの内容。