建物や地面が大気に与える熱環境負荷を表す指標。建物や地面などすべての表面から発生する顕熱の街区面積に対する割合で表す。プラスならば都市を暖める方向、マイナスならば都市を冷やす方向の効果を発揮する。この場合、都市部の気温が郊外よりも高くなるヒートアイランド現象に対して、クールアイランド効果とよばれる。2006年5月には、環境省の「都市緑地を活用した地域の熱環境改善構想検討会」が、東京の新宿御苑のクールアイランド効果に関する実測結果やシミュレーション評価をまとめた。大規模緑地からの通風の確保、建物の緑化により、緑地のクールアイランド効果を最大限に引き出せば、夜間に周辺大気を暖めることのない街区が形成できる可能性を示している。