生ごみの資源化策。家畜の飼料や養殖魚の餌にする。飼料は全国で大量に使用されることから、資源化事業の受け皿として期待される。最近では畜産農家が取り扱いの簡便な人工飼料を選択する傾向があり、飼料会社の原料としての需要に結び付けることがポイントとなる。飼料化の過程では異物混入を避けることと鮮度の確保が特に重要なため、大規模小売店や給食センターなど、品質が安定していて量も多い事業系ごみが利用しやすい。食品リサイクル法の施行で、一定規模以上の関連事業所に食品廃棄物の資源化が義務付けられたことから、事業系を中心に飼料化が進みそうだ。市場などから出される魚あらなどを集めて飼料原料に加工し、魚油などの抽出物も資源として活用する優良事業者もいる。