新潟県阿賀野川流域で、昭和電工鹿瀬工場の排水に含まれていたメチル水銀により神経細胞に障害を受けた新潟水俣病患者らが国、県、昭和電工を相手に起こした訴訟。第1次(1967~71年)では、新潟水俣病の原因がメチル水銀を含んだ昭和電工の工場排水であることを争い、昭和電工の責任を認めた。第2次(1982~95年)では水俣病を新潟で発生させた国の責任と水俣病認定基準を争い、95年に政治解決により和解した。水俣病被害の損害賠償を求めた第3次は係争中。第4次では原告の阿賀野患者会174人と国、昭和電工で和解の基本合意が2010年10月に成立。第三者委員会が支給対象を判定し、患者1人あたり210万円の一時金を払うなどとした。