アメリカ空軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)の周辺住民約2万2000人が米軍機の騒音で健康を害したとして、深夜~早朝の飛行差し止めと約446億円の損害賠償、将来の損害分の賠償を国に求めた訴訟。1982年に約900人、2000年に約5500人が提訴している。第1次、第2次では国に賠償を命じる判決が確定したが、飛行差し止めは認められなかった。第3次の原告は「うるささ指数(W値)」が75以上の嘉手納町や沖縄市など5市町村の約7500世帯。過去の訴訟で「騒音は受忍限度を超え違法」とされたにもかかわらず国は抜本的な対策を講じておらず、損害賠償に加えて飛行差し止めにも義務を負うと訴えている。