韓国政府のイニシアチブにより設立された環境的に持続可能な経済成長の新たなモデルとしてのグリーン成長を研究する国際研究機関。本部はソウル。当初は2010年6月に大韓民国の非営利財団法人として発足したが、12年10月に、ソウルで18加盟国の代表が出席する創立総会と理事会を開き、国際機関としての活動を本格的に開始した。GGGIは、グリーン成長戦略および貧困の減少、雇用の創出、環境的に持続可能な方法での社会的包摂を実現する計画を展開するため、後発発展途上国を含めた発展途上国や新興経済国家と提携している。会長はデンマークのラース・ラスムセン元首相、共同副会長には英国のロンドン大学教授ニコラス・スターン卿、米国スタンフォード大学のトーマス・ヘラー教授が就任している。この研究所はこれまでにブラジル、エチオピア、インドネシアなど17カ国のグリーン成長を支援してきた。また、GGGIは、国連持続可能な開発会議(リオ+20)の成果を受けて、経済協力開発機構(OECD)、国連環境計画(UNEP)および世界銀行とともに「グリーン成長知識プラットフォーム」を構築し、プラットフォームを通じたグリーン成長に関する知見やベスト・プラクティスの共有を促進する取り組みを進めることとしている。