電力需要の頂点(ピーク)を低く抑える(カットする)こと。電力需要の頂点を他の時間帯にずらす(シフトする)こと。各電源の特長をいかした構成上、従来は電力需要のベースロードを原子力発電が担い、需要の増減には火力発電が対応してきた。この場合、ピークカットやピークシフトによる電力の平準化は火力発電所の稼働を抑え、温室効果ガス排出削減、地球温暖化防止に役立つ。東日本大震災以後は、原子力発電所の稼動停止による供給力不足にともない、需給が逼迫(ひっぱく)。予期しない停電を避ける観点から、電力需要増加時に需要家が積極的に需要を減らす節電対策として、ピークカットやピークシフトが提唱される。新たなピーク料金の設定やネガワット取引の活用、卸電力取引所の活用なども指摘されている。