2015年9月25日に、ニューヨーク・国連本部で開催された国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中核をなす、16~30年までを対象とした国際社会共通の目標である。12年に開催された「リオ+20会議」でその策定が決められていた。持続可能な開発目標は、17のゴールと169のターゲットで構成される。00年に国連で採択され、15年を目標達成年としたミレニアム開発目標(Millennium Development Goals:MDGs)が、途上国の開発目標を定めたこととは異なり、先進国を含む全ての国に適用される普遍性が最大の特徴である。持続可能な開発目標の17のゴールは次のとおりであり、そのうち少なくとも12は環境に関連している。1.貧困の撲滅、2.飢餓撲滅、食料安全保障、3.健康・福祉、4.万人への質の高い教育、生涯学習、5.ジェンダー平等、女性の能力強化、6.水・衛生の利用可能性、7.エネルギーへのアクセス、8.包摂的で持続可能な経済成長、雇用、9.強靭なインフラ、工業化・イノベーション、10.国内と国家間の不平等削減、11.持続可能な都市、12.持続可能な消費と生産、13.気候変動への対処、14.海洋と海洋資源の保全・持続可能な使用、15.陸域生態系、森林管理、砂漠化への対処、生物多様性、16.平和で包摂的な社会の促進、17.実施手段の強化と持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップの活性化。今後、各国・地域・地球規模で持続可能な開発目標達成のための行動を起こす必要があり、それらの行動のフォローアップ及びレビューが必要である。