2009年3月発表の国連推計(08年改訂)によれば、10年の世界人口は69億869万人で、2000年から7億9332万人増えた。現在の分布は、先進地域12億3723万人、途上地域56億7146万人で、途上地域は世界人口の82%を占める。50年の世界人口予測は91億4998万人で、そのうち途上地域は78億7474万人(世界人口の86%)である。しかし近年、先進地域だけでなく途上地域の出生率の低下が予想以上に著しい。アフリカの一部や中近東での出生率低下は注目に値する。10年現在、世界で76カ国(人口にして32億人、世界の47%)がすでに人口置換え水準以下にある。一方、人口高齢化はやがて世界を覆う現象となる。10年に5億2348万人の65歳以上の老年人口は、50年には14億8686万人に増加する見込みである。