世界人口の伸長は、全般的に途上国の躍進が目覚ましい。国連の人口推計(2010年改訂)によって1950年、2010年、50年の3時点における世界各国人口総数の推移をみると、これまで常に世界1位であった中国は50年にインドに抜かれて2位となる(実際は21年にトップの座を失う)。また1950年にはビッグ10の中に先進国が6カ国入っていたが、2010年にはアメリカ、ロシア、日本の3カ国だけになっている。さらに、50年には先進国はアメリカだけで、残りはすべて途上国である。ちなみにその時は、1位インド、2位中国、3位アメリカ、4位ナイジェリア、5位インドネシア、6位パキスタン、7位ブラジル、8位バングラデシュ、9位フィリピン、10位コンゴ民主共和国である。日本は16位に転落し、現在は日本よりもかなり人口が小さいフィリピン、エチオピア、エジプトの後塵を拝する結果になると予測されている。2100年には日本は27位に落ち、ナイジェリアがインド、中国に次いで3位に上がる。ビッグ20の中の先進国はアメリカだけとなる。