家庭用燃料電池のことで、エネルギーとファーム(農場)を合わせた造語。2009年5月に世界に先駆けて日本で販売が開始された。水を電気分解すると水素と酸素を抽出できるのと逆の原理で、都市ガスなどから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させることで電気と熱を取り出す仕組み。発電所から住宅までの送電においては6、7割の送電ロスが生じるが、住宅で発電すればロスを格段に少なくできる上、同時に発生する熱を給湯などに利用することもできるため、温暖化対策にも有効とされる。ただし、価格は一般家庭用で約300万円とかなり高かったため、販売開始と同時に、政府は最大140万円までの補助金制度を実施し、普及促進の支援を行ってきた。その後、価格低下に合わせて補助金額は減額されている。太陽光発電と合わせたダブル発電を行うケースもある。