延床面積は各階の床面積の合計。吹き抜けのような床のない部分は延床面積にカウントされない。これに対して、施工床面積には吹き抜けのほか、玄関ポーチ、幅2m以内のバルコニー、小屋裏収納、ロフトなどが含まれる。このため、延床面積に比べて施工床面積のほうがかなり広くなる。建築費を坪単価で算出する場合、通常は延床面積がもとになるが、施工床面積で算出している住宅メーカーなどもある。建築費3000万円で、延床面積120m2、施工床面積150m2の一戸建ての場合、施工床面積150m2をもとに算出すると、坪単価は66万円だが、延床面積120m2で算出すると82.5万円になる。住宅メーカーからすると、施工床面積で算出したほうが坪単価を低く表示でき、売りやすくなる。建築費を坪単価で比較する場合には、どちらが基準になっているかを注意しておく必要がある。