太陽熱を集熱して給湯や暖房などのエネルギーに活用するシステムの総称。集熱器で集めた熱を蓄熱槽に蓄え、補助熱源機器によって水を温めて台所、浴室、床暖房などに利用する強制循環型のソーラーシステムと、集熱機とお湯を蓄える貯湯槽が一体となった自然循環型の太陽熱温水器に分けることができる。太陽光発電システムに比べて設置コストが安く(およそ2分の1弱)、自治体の補助金を受けられるなどのメリットがある。2009年から復活した国の補助金制度や余剰電力の買い取り制度などによって注目度が高まった太陽光発電システムに押され気味だったが、11年に住宅エコポイント制度(12年度で廃止)の対象となったこともあって、再び脚光を浴びるようになった。