エコガラスや断熱材などによって高断熱の住まいとし、太陽電池や蓄電池などによる創エネ、蓄エネ設備などを設置し、ITを使って家庭の消費電力を制御、エネルギーの最適化を実現する住宅のこと。その中核技術となるのがHEMS(ヘムス)で、モニター画面による「見える化」によって住まう人の省エネ意識を高めたり、家庭内のエネルギー使用の問題点を明確にできるなどのメリットがある。HEMSはHome Energy Management Systemの略。総電力使用量の上限設定によって自動的にエアコンの設定温度を変えたり、切ったりする機能なども有する。従来の省エネ住宅、エコハウス、節電住宅の進化系とみることができ、2010年以降、大手住宅メーカー各社が商品化をめぐって熾烈(しれつ)な競争を展開している。このスマートハウスをスマートメーター(次世代電力計)、スマートグリッド(次世代送電網)によってつなげ、エリア全体のエネルギー消費の最適化を図るスマートタウン、スマートシティーづくりのための実証実験も各地で進められるようになっている。