玄関ホールとリビングの間に間仕切りを設けず、広く使う間取りプランのこと。欧米の住宅で多くみられるほか、日本でも全室暖房の寒冷地で採用されることが少なくない。リビングにいる家族が各居室への出入りを見渡せるため、家族の動きを把握しやすく、自然と家族間のコミュニケーションが進むといわれている。また玄関ホールとリビングが一体となった吹き抜けにすることによって、開放感が高まり、狭い敷地でも広々とした住まいを演出できる効果が期待できることもあり、都市部でも近年人気が高まっている。ただし、大空間が必要になり、耐震性能の確保への配慮が重要になるほか、エネルギー効率の低下が懸念されるため、住まいの断熱化が不可欠。壁、床、天井などに断熱材を入れる、あるいは断熱材ですっぽり包み込む外断熱(そとだんねつ)、外張り断熱にする、また開口部はエコガラスにするなどの配慮が欠かせない。