防災性能の高いマンションのこと。東日本大震災後、消費者の防災意識の高まりを受けて、住宅販売各社、マンション開発分譲各社は防災性能の向上に力を注いでいる。特に定められた基準があるわけではなく、住宅販売各社が独自の基準で耐震構造・制震構造・免震構造など、建物の耐震性を高めている。また、食料や飲料水、衣料品などを備蓄する防災倉庫、非常時にも一部のエレベーターの運転や共用部の照明などを確保するための自家発電装置を設置したり、各戸に防災グッズを配付したりするケースもある。こうした高度な防災性能を備え、災害時の避難所や帰宅困難者の受け入れなどに関して、地元自治体と協定を結んでいるマンションもあり、こうした物件は防災拠点マンションと呼ばれることが多い。さらに最近では、大規模な建売住宅においても、共用施設として防災倉庫を設置する物件も増えている。