AI(人工知能)やIoT(Internet of Things モノのインターネット)の技術を活用した住宅のこと。それぞれ厳密な定義はなく、広義にはAI住宅もIoT住宅も同じ意味で使用されることがある。住宅分野でのIT技術の活用といえば、家庭内でのエネルギー消費を制御するHEMSを導入したスマートハウスがあるが、経済産業省ではさらに進んで、家庭内のあらゆるデータを活用して生活空間をカスタマイズできる住まいを「スマートホーム」と定義している。具体的には、インターネットでつながったクラウド環境を通じて外部と宅内の情報を連携、エネルギー制御のみならず、家電の制御やセキュリティ監視などさまざまなサービスを利用できる住宅を指す。このスマートハウスやスマートホームをIoT住宅またはAI住宅と呼ぶメーカーもある。具体的には、たとえばAIスピーカーに向かって指示すると、照明をつけ、カーテンを自動的に開き、モニターにはニュース番組を映し出したりできる。さらに、AIの学習機能を活かし、エアコンの使用状況を分析、自動的にユーザー好みに調節したり、居住者や知人の顔を認識・記憶し、不審者を察知・通報するシステムなどの開発も行われている。