環境に負荷をかけない料理のこと。狭義には家庭における省エネ目的(料理をまとめて行う、火の使い方に注意する、水を汚さないなど)があるが、広義には、廃棄物の低減を含む。家庭における食品のロス率は7.7%だが、高齢者がいる世帯では6.5%と低い。外食産業におけるロス率が5.1%とそれほど高くないのは、一定以上の規模の外食産業には、食品リサイクル法によって廃棄物の有効利用が義務付けられているからだ。また、近年では食料を調達する際の輸送に要するエネルギーや二酸化炭素の排出量に対しても注目が高まっている。産地から食卓までどれだけの距離と燃料を要したかを数値化した指標にフードマイレージがあるが、多くの食料を外国からの輸入に頼っている日本は、2002年のフードマイレージが約9000億t・kmと世界中で最も高い(農林水産政策研究所の試算)。こうした状況から、遠方からの食料に頼らず、地元で採れた食材を地元で消費しようという地産地消運動も各地で行われている。