家庭の外で調理されて家庭の外で食べる外食、家庭内で調理されて家庭内で食べる内食があるが、家庭の外で調理され、家庭内で食べるものを中食(なかしょく)という。代表的なものが弁当類、総菜類である。市場規模は年間6兆円と推定されている。ただ、外食産業のテイクアウトなど、実際には統計に表れないものも多い。近年のコンビニエンスストアの弁当・総菜の売り上げの伸びに従い、外食の伸び悩みの原因とされている。技術的には、保存料として表示の必要な添加物の使用は避ける傾向があり、いかに消費期限を確保するかが問題である。製造設備の衛生性の確保や鮮度の高い食材の利用、さらに保存料として表示の必要のない日持ち向上剤を使用するなどの工夫がなされている。また、流通段階でのおいしさの保持も課題で、ご飯のおいしさを確保するために、厳密な温度管理がなされている。