かつては国民栄養調査といわれていた。その根拠となっていた栄養改善法が、2002年に健康増進法に衣替えしたときに、国民健康・栄養調査に名称が変わった。調査内容に大きな変化はない。調査の目的は、国民の身体の状況、栄養素等摂取量及び生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得ることである。実際には11月の特定の1日に、国民の中から選ばれた約4000世帯、1万人に保健所等の栄養士が面接、身体の状況と食品の摂取状況を調査する。年間のうちの1日のみの調査であること、加工食品が増えて栄養成分値の計算が困難になっているなどの欠点はあるが、国民全体の身体と栄養状態を知るには貴重な統計である。