生体に含まれるアミノ酸の一種。1905年にロシアの化学者によって肉の中から発見された。高齢になると体内での合成量が落ちるので食品から積極的に取る必要がある。生体内の機能は、脂肪酸をミトコンドリアに運ぶ役割を持っており、不足するとエネルギー代謝が十分に機能しない。欠乏症としては心機能の不全がある。エネルギー代謝にかかわっているので、スポーツなどで筋肉を多く使うときにサプリメントとして取ると、疲労感を和らげることができる。運動に伴う脂肪の燃焼効果があることから、ダイエット食品の材料としても利用されている。食品の中では、羊肉にとくに多いことから、ジンギスカン料理のブームの火付け役ともなった。