砂糖に代わる甘味料として、古くはズルチンやチクロがあるが、安全性の疑念から使用禁止となった。その代替として、天然物から抽出される高度甘味料が使用されてきた。グリチルリチン、ステビア、羅漢果(らかんか)などである。しかし、これらは味に癖がある、供給が安定しないなどの欠点があり、新しい合成甘味料が求められている。その中で、2000年以降に相次いで厚生労働大臣から使用許可が出されたのが、スクラロースとアセスルファムカリウム(アセスルファムK)、ネオテームである。両者とも合成甘味料で使用には制限があるが、甘味の質が砂糖に近いので、飲料をはじめとして使用例が増えている。合成甘味料以外では、糖から製造する糖アルコールも広く使用されている。中でも、エリスリトールはカロリーがゼロであることから、ダイエット用として使用例が多い。また、トレハロースは水分を保持する力が強いことから化粧品にも使用されている。