海洋の大陸棚の沖の深層、数百mからくみ上げる海水。日本の沿岸では、南からの黒潮の下に、オホーツク寒流が流れ込んでおり、主にこの寒流を採取する。海の表面層では、太陽光が差し込むことから植物プランクトンが生息する。そのために海水中の窒素やリンといったミネラルが消費される。いっぽう、深層では太陽光が届かないためにプランクトンが生息しないためにミネラルの消費がない。海洋深層水の特徴は、このミネラルが豊富なことと、生物が繁殖しないために清浄であること、温度が一定なことである。しかし海水であることには変わりないので塩化ナトリウムを含み、実際に利用するときは膜などを利用して塩化ナトリウムを除去する。そのために、加工法によって海洋深層水を利用した製品の品質は大きく異なる。